八岐のおろち と 八郷のおろち



おろち伝説1
八岐大蛇(やまたのおろち)

岸本町久古(くご)のお祭りで日野産業高等学校(日野町)の郷土芸能クラブの生徒さん達が「八岐大蛇(やまたのおろち)」をやってくれた時のデータがまとまったので掲載しときますね(遅くなってゴメン)。「やまたのおろち」は出雲の国(島根県)に伝わる神話に登場する頭とシッポが八つもある大蛇。日も沈みはやしの皆さんのデンデコデンでいよいよはじまりはじまりぃー。



娘7人が餌食に・8人目も、、、


ココに登場するジジババ、何やら悲しそう。それもそのはず、元々8人の娘がいたが、うち7人が大蛇に連れさらわれ、最後の一人、(クシナダ姫)もまさに今日、大蛇の餌食になるのだという。だが、これを拒むと村は大蛇に荒らされる。



そこへ通りかかるスサノウノミコト。


そこに通りかかる素戔嗚尊(スサノウノミコト)。ミコトは高天の原(たかまのはら=天上国)で、ちょっいとイタズラガ過ぎ、兄、天照大神(アマテラスオオミカミ)に出雲の国に追放中の身であった。旅の途中(中略)泣いているジジババと出あう。部屋の中では美しいお姫さま(クシナダ姫)が震えてる。「これは見捨ててはおけん、私が退治してやろぉーーー!」ってなわけでお話は進む。(中略)



大蛇とタイマンする珍戦術!!


とは言ったものの、まともに戦ったのではやばそう。せや、酒呑ませて、いてこましたろやないか!! てなわけで、酒用意して大蛇の登場を待つ(中略)。出てきた、出てきた、とぐろをまいて登場。8匹の大蛇が所狭しと大暴れ!(この場面の組み体操的なアレンジがとても素晴らしい。)そして、作戦どおり大酒呑みの大蛇達は目ざとく樽に入ったお酒にむさぼりついた。おおぉぉーーー、呑んじょる、呑んじょる。



大蛇達はもうヘベレケ。


そこに登場、愛と正義の戦士? スサノウノミコト! 襲いかかる大蛇達をモノともせずなぎ倒す。大蛇の首を刎ね、次々と並べていく姿は八墓村を思いだす、などとバカな事考えてるうちにいよいよクライマックス。



いよいよ、トドメ。


いよいよ最後の一匹、オオボス退治!! んーー、酔いざましには熱いラーメンがオススメェー、などと言ってるうちに見事に首を刎ねる。すると、おやおやおや、シッポの中から、一本の剣が出てきたではないか!



これこそが三種の神器、天叢雲剣だった!


そうです、この剣こそ皇位継承者に授けられた三種の神器のひとつ「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」だったのです。この剣をお兄ちゃん、つまり天照大神(アマテラスオオミカミ)に献上し、あとは、ラララ。クシナダ姫と末長く幸せに暮らしたとさっ。日野産業高等学校郷土芸能クラブのみなさん、お疲れ様でした。





おろち伝説2
八郷・大原千町の大蛇伝説

やまたのおろちは出雲のお話。ところで、岸本町の八郷(やごう)にも、大蛇にまつわる話があります。

それは、、、八郷には守り神の大蛇(こちらは正義の味方の大蛇)が昔からいたんだけれど、大山の孝霊山という山に、山を七回り半もする大ムカデが住んでいて、ときおり里に出てきては草木・家をなぎ倒しメチャクチャして大蛇を困らせていた。そこに大躰神(おおたいじん)っていう神様が通りかかり、弓矢を使って退治してくれたのである。で、めでたしめでたし。

ではないのよ、これが。この地の守り主の大蛇は大喜びして、こらぁ、わしも一肌脱がんならん(と、脱皮した、、じゃなくてぇー)と、大躰神さまに恩返ししようと、その長い体をクネクネとくねらせて一夜のうちに大山のふもとから八郷まで井手川(農業用水路)を掘った。しかし、大蛇は一心に掘ったので、疲れきって死んでしまう。

その大蛇が引いた井手川は、今も大山から流れ出る水を満面にたたえ、八郷の里に運び続けている。そして、この井手川の周りに開墾された八郷の水田地帯を「大原千町(おおはらせんちょう)」と呼ぶようになったそうな。しかし、理由はよく分からないが、とにかく大原千町で作った作物はなんでもオイシイ。いやっ、これは食べた人でないと分からないが、とにかくオイシイ。ホントですよ!


■大原千町



8/15 取材 幸形ノブユキ
snobuy@leo.bekkoame.or.jp
Nobuyuki Koukata
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